ろすとてくのろじー 玲於奈もどきを作ろう その2 動作イメージ
ろすとてくのろじー 玲於奈もどきを作ろう その2 動作イメージ
玲於奈もどきの動作イメージは下記となります。(FDDエミュレータ機能は製作中)
動作原理
↓
高分解タイマーで各トラックのリードデータの信号間隔を1/100マイクロ秒単位で250000回記録する
↓
トラックごとにSDカードに記録する
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PCでSDカードの波形データを読み込み解析
(5~6周分保存できるので、不安定ビット部分の信号を飛ばしたり書き継ぎ点まで書き込むようにしたりとデータを編集する)
↓
SDカードでマイコンに戻し、書き戻したりFDDエミュレータに利用したりする。
動作の肝はタイマ機能
上記の機能を実現するのに必要なのは
・ある程度の動作速度
・高精度タイマー
・SDカード読み書き
・(PCとの通信機能があると便利)
程度です。
私は安いマイコンボードというだけの理由でSTM32NUCLEOでマイコンプログラミングを始めたので、流れでNUCLEOH743ZI2を使っていますが、高精度タイマ機能さえあれば他のマイコンでも同様なものは作れると思います。(NUCLEOの高精度タイマがないもののクロックは同程度の機種を使ったら、書き戻しはおろかデータの読み込みすら満足にいきませんでした・・・。)
ろすとてくのろじー 玲於奈もどきを作ろう その1 まえがき
玲於奈もどきを作ろう その1 まえがき
玲於奈もどき作成動機等
フロッピーデータの保存方法が問題になっているのは ろすとてくのろじー に興味のある皆さまならご承知かと思います。そんな中、どこかでApple IIのエミュレータサイトがプロテクトを外して公開・共有しているというような記事をみて、プロテクトを外したらなんか違う気が・・・と感じたのがこの企画の最初でした。
日本のマイコンもそういうことになるのは悲しいですし、かといって大事に保管するだけなのも何か違う気がして。データを保管して書き戻しもできるようにデジタル保管できればいいな、ということで実験開始したのがこの企画です。
今あるFDのイメージの多くはプロテクトの情報を厳密に持っていないっぽい、
⇒どうせならプロテクトの情報までしっかり記録せやええやん
⇒じゃあマイコンを直接FDDにつないで生データを記録すべきやな
⇒適当に高性能で安いマイコン買ってリードデータ信号間隔記録したろ
⇒FDに書き戻したらPC98で動くやん
という経過をたどり、ある程度形になったので公開することにしました。この玲於奈もどきについての記事を書くことで、フロッピーデータの保管方法について一石を投じることができればな、と思っています。
なお、本件の記事を含めこのブログの記事を再現したことにより生じた、いかなる損害についても当ブログ管理人は一切の責任を取りません。ないとは思いますが、当ブログの記事を商用利用や転載することはやめてください。逆に、改良された方は内容を公開していただけると嬉しいです。(電子工作の勉強もプログラミングの勉強もまともにしたことのない個人が適当なノリで作ったものですので、電子系の方から見ると変な点が多いと思いますので・・・)
なお、玲於奈はPC98用のハードウェアコピーツールです。
アインシュタインはサンプリング方式ですが、玲於奈は信号間隔を測定していたらしいので、どっちかというとそれだよなと。